2011年3月20日日曜日

あーあ、うちの有機野菜出荷停止です

昨日(3/22)、茨城県内全域で国の暫定基準を超える放射性物質濃度が検出されました。
産総研のモニタリング結果から県南にはまだ高濃度の放射性物質が届いていないと考え下記の論考を投稿しましたが、私の見方は間違っていました。甘かった。既に県内全域で一部野菜の出荷を停止しています。私の農場も例外ではありません。とても残念でなりません。これ以上、汚染が広がらないことを願うばかりです。
そもそも暫定基準値は内部被曝を考慮していない非常に緩い値です。

3/23 追記

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小林一朗です。

ご苦労されている方々が多数いらっしゃるのに自分たちのことですみません。

茨城県のほうれん草から放射能が検出されたということで、県内全域でほうれん草の出荷が停止になりました。
当社(オーガニックファームつくばの風(有))も、震災以前に収穫を終え冷蔵庫に保管している人参以外の出荷を停止しました。あーあ。
これまでやってきたことが台なしです。

東京電力本社前に出荷停止になった野菜を運びぶちまけてこようかと怒っています。

橋本知事や地元市長たち議員たちのマヌケ加減には心底立腹しています。

では、茨城県県南にこれまでに降り注いだ放射能がどれだけ危険なのでしょうか。
農場の近くに産総研があるので、放射性核種の測定もしています。


結果をみると、事件以来、一回だけ北風の吹いた3/15にわずか1時間の程度の間、1μSv/hを超えただけで、あとはすべていつもと変わりありません。




必ず風評被害が出るであろうから、当農場としての安全基準・出荷停止基準・作業停止退避基準等を策定し、取引先や消費者にお伝えしようとしていた最中でした。


野菜・土壌でありますから含有量をBq/kg(ベクレル/キログラム)で基準を検討しなければならないわけですが、仮に1Sv/hの濃度が年間通じて観測されたとして、いったいどれだけの放射能が野菜に残留するのか。


タバコや薬、大気汚染、化学物質の暴露、電磁波等々のリスクと比較し、放射能のリスクのみをずば抜けて高い基準で管理することに、いったいどれだけの意味があるのか。


降下物が野菜にどの程度残留するのかわかりません。そこで当農場としては、Bq/kgで管理するのは技術的には不可能なので、暫定的に空気中の放射能濃度で管理し、そこかようと検討していました。
設定されている通常の被ばく量上限が1mSv/年(ミリシーベルト/年)ですから、(1年間=8760hなので)時間あたりに換算すると、およそ1μSv/hになります。


そこでとりあえず、1μSv/hが(産総研で)継続的に観測されるようなことがあれば、出荷停止にするか、と議論していたところでした。
(産総研の核種データをみればわかるように、半減期の長めのCs-137およびCs-134は全体からみればごくわずかで、半減期8日のI-131が一番多く、Te-132は3.2日だし、I-132にいたっては2.3hで半分になるのだから、1週間もすれば元通り)


したがって、15日のわずか1時間程度を除いて、1μSv/hを超えるような放射線量の観測はまったくないわけだから、少なくともつくば・守谷・つくばみらい・常総・坂東あたりの生産者にとってはおもいっきり的外れな対策に振り回される、と言ってよいと思います。

以上、素人考えの暫定的な検討なので、専門家の知見をいただいて精査していきたいと思っています。

いえ、それよりも、下手に第一原発の通電がはじまって、過度に熱してしまっている可能性の高い1~3号機の圧力容器へのいきなりの注水で水蒸気爆発を起こし、現時点では圧力容器・格納容器内にとどまっている大量の放射性物質が一気に放出されないか、がとてもとても心配です。
いったん冷却できなくなって水がなくなっているわけだから、炉内がいったいどうなっているやら。

「全員退避!!」ということになれば、見た目には派手な放水が一定程度奏功して治まっているようにみえる使用済み核燃料の冷却もできなくなる・・・

飛び散った圧力容器内の(高温になって溶融している)核燃料が水を失った使用済み核燃料と接触したら・・・

怖くて怖くて夜も眠れません。

使用済み核燃料がすべて再臨界
圧力容器・格納容器が(核爆発ではなく)水蒸気爆発


ということになれば、放出される放射性物質の総量はチェルノブイリ超えどころの騒ぎではないのではないか、と。
もう農業どころの騒ぎではなくなってしまう。

通常の事故であれば、使用済み核燃料が再臨界を起こす可能性はほとんどない、ということくらいはぼくも知っているんですが、現場の状況をどうみらたよいかわからないからおっかないんです。
原子力の専門家は「絶対に事故は起きない」と繰り返してきたから、彼ら話のどこまでが騙しでどこからが事実なのかもわからない。

ここ数日とりあえずの正念場なのかもしれないです。

しかし、この地域に住む大半の方はそのような事態が起こりうるということをまだご存知ないと思います。日本の報道を信用せず、諸外国の行動や報道、「あれ?この対応っておかしくないか?」というシンプルな疑問を持てる感性こそが頼りになると思います。

2 件のコメント:

  1. はじめまして。mixiのコミュニティにリンクが貼られていたのでおじゃました守谷市在住の者です。
    昨日の枝野氏の会見にはがっかりしました。
    明確に「安全」だと言い切ってほしかったと思います。
    しかしながら、そういったあいまいな情報に振りまわされず、報道された地域の農産物を積極的に買うといっている人もおります。
    今は辛い思いをされることになろうかと思いますが、支援してくれる人も必ずおります。
    どうかがんばってください。応援しています。

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  2. ありがとうございます。

    計測したサンプルの数、種類と採取場所の全データを出してもらうのが一番よいのですが・・・
    私としても安易に「安全です」とは言えません。

    データが出れば、茨城と言っても検出されるのは発生地点に近い地域だけだとわかるはずです。
    その場合、東京電力と国・県には責任をとってもらわなくてはなりません。

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